自然を愛する人のための情報メディア

SaintNature - セントネイチャー

ペット

【永久保存版】柴犬の性格を徹底解説!保存会や毛色で違う?タイプ別付き合い方や注意点・飼い方

更新日:

日本の代表的な和犬といえば柴犬
テレビのアイドル犬(柴犬)としても人気ですし、人気犬種ランキングでは唯一の日本犬として5位以内には必ずランクインしています。

柴犬は日本人にとってかけがえのないパートナーですが、人気で飼う人が多いからこそ接する機会も多いため、こんな疑問がわいてくることもありますよね。

柴犬って、プードルとかチワワみたいな洋犬とは性格が全然違って、ちょっとよそよそしいよね

まさに【日本犬そのもの!】って感じの柴犬もいるけど、うちのこは洋犬みたいに人懐こい

ネットや雑誌などで紹介されている性格や特徴にピッタリと当てはまるような柴犬もいれば、洋犬さながらの性格を見せるこもいるので、実際、柴犬とどう接すればいいか迷ってしまう人も多いでしょう。

もちろん個性による性格の違いはありますが、柴犬にはそれでは説明しきれない「何か」を感じている人も少なくありません。

そんな謎が多い柴犬の性格を調べるため、日本や欧米の研究論文まで探し回ったところ、驚くべきことが判明しました!
今回は、柴犬の歴史や現代科学で新たに判明された特徴を考えながら、柴犬との接し方をわかりやすくひも解いて生きたいと思います!

この記事でわかること

  • 最新研究からひも解く柴犬の性格
  • 柴犬の性格ごとの上手な付き合い方
  • 柴犬の飼育に向いている人
  • 柴犬の飼い方・注意点
  • 柴犬の選び方、購入・譲渡できるところ
  • 血統書・保存会について

論文からひも解く柴犬の性格

科学も発達した現在、様々な論文で「柴犬の性格」に対する報告がされるようになってきています。
それらを徹底リサーチしていたところ、犬種として科学的にも以下のような特徴があることがわかりました。

  • 柴犬がどの犬種の中でもオオカミのDNAに一番近い
  • 柴犬は、他の犬種より突然の動きや音にとても敏感
  • 柴犬は、他の犬種より人間との関係を築きにくい
  • 保存会によっても遺伝子が違う

それぞれわかりやすく解説していきます!

オオカミに一番近い遺伝子

こちらは他のメディアでも取り上げられているのでご存知の方も多いかもしれません。

2012年2月の米国ナショナルジオグラフィック誌に掲載された研究※1で、85の純血種のDNAを調べたところ、一番オオカミに近い犬種は柴犬だったと報告されました。

この研究ではそれぞれの純血種の遺伝子の特徴を大まかに以下の4系統に分けています。

参考

オオカミ系
牧羊犬系
猟犬系
マスティフ系

その中で、闘犬の歴史をたどった秋田犬や中国のチャウチャウなどよりも、世界一オオカミ色が強い犬種柴犬だったそうです。

▲柴犬は、赤の「WOLFLIKE」ラインが一番長い

画像引用:ナショナルジオグラフィック

柴犬は忠誠心が高い犬種と言われていますが、例え相手が主人であっても、自分の判断で言うことを聞かないケースも見られます。これはオオカミの特徴を色濃く残しているからかもしれません。

オオカミは上下関係の厳しい群れで行動し、仲間とのコミュニケーションをとても大切にする動物です。

しかし、厳しい自然の中ではボスの指示だけでは乗り越えられません。例えばボスが死んでしまった場合や狩りの最中に天敵に遭遇した場合など、不測の事態が発生した時は、臨機応変でないと生き延びることができないからです。

また、自分がボスより優れていると思った場合、群れの最高順位を勝ちとろうと争いをけしかけることも珍しくありません。

柴犬はそんなオオカミのように、主人に無条件で媚びると言うよりは確固とした自立性を持って、自分が認めたものに自分の判断で従う傾向があるようです。

遺伝的に、敏感だったり攻撃性が強い可能性

また、柴犬はオオカミの性質を色濃く引き継いでいるためか、他犬種より急な物音や動きに敏感に反応する「反射性」が高いことがわかっています。

これは東京大学大学院の研究※2によって報告されたもので、研究では「犬の攻撃性」について国内の17種類約7000匹近くの純血種の飼い主にアンケート調査をしました。

その結果、柴犬の多くは他犬種よりちょっとした音や動きや刺激に素早く反応し、攻撃的な側面を見せたそうです。

さらに、アンケート調査と同時に遺伝子検査も行ってその関連性をリサーチしたところ、攻撃性が高い柴犬は「グルタミン酸トランスポーター(SLC1a2)」にある特徴がみられることもわかりました。

なんだか難しい言葉が出てきた…。こんなのわかんないよ

大丈夫!簡単にわかりやすく説明していくから安心して!

グルタミン酸トランスポーター(SLC1A2)とは、脳内で興奮した時に出すぎた興奮物質を片付けるお掃除屋さんのようなタンパク質です。

グルタミン酸トランスポーター(お掃除屋さん)にも遺伝子があるのですが、他人に攻撃的な柴犬は遺伝子の一部が「TC型」、そうでない柴犬は「CC」型であることが判明したそうです。

ちなみに、アメリカで行われた盲導犬(ラブラドール)の研究で、同じ遺伝子で「TT」を持つタイプの犬は、より活動的な性質を持っていたそうで、柴犬の攻撃的・衝動的な「T」との共通点が浮かび上がりました。

そういった研究から、遺伝子の【T】が、犬の活動性や衝動性や反応性と関係している可能性がわかったのです。

柴犬が何かに過敏に反応したり攻撃するのは、環境や成長過程というより、T遺伝子を持っていて活発なタイプが原因の可能性が高いんだね

他犬種より人間との関係を築きにくい

柴犬の遺伝子の話をしてきましたが、もう一つ遺伝子研究で「他犬種より人間への愛着が低い」こともわかっています。

これは、一番最初に説明した「オオカミに一番近い」という事実でなんとなく想像できるかもしれませんが、研究でわかったことを知ればさらに納得がいきます。

2011年にナショナルジオグラフィックに掲載された研究※3で、米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の生物学者ロバート・ウェインが、「オオカミから家畜化して犬になった原因遺伝子」の解析をしました。

それは「WBSCR17」という遺伝子で、人間ではウィリアムズ症候群にも関係があると言われている遺伝子です。

画像引用:NAVERまとめ

ウィリアムズ症候群の患者は極めて人懐こい性格で、どんな人でも全て受け入れてしまう特徴がありますが、この研究ではそういった社交性に関係する遺伝子オオカミと犬では大きく異なっていたことがわかったのです。

さらに、2015年に報告された麻布大学大学院の研究※4では、この遺伝子と柴犬との関係についてより深く解明されました。

なんとその調査では、柴犬を含むオオカミに近い犬は、社交性に関係する「WBSCR17」の遺伝子が他犬種と違った特性をしていることがわかったのです。また、同時に行われた犬の行動テストで、柴犬を含むオオカミに近い犬人への愛着が低いことも判明しました。

  柴犬を含むオオカミに近い犬

↓ ↓ ↓

  • 社交性に関係する「WBSCR17」遺伝子が他犬種と違う傾向
  • 行動テストで「人への愛着が低い傾向」

つまり柴犬を含むオオカミに近い犬は、社交性に関わる遺伝子が他犬種と違うため、遺伝的に人に懐きにくかったり愛着が低い傾向が考えられるということです。

保存会などによっても性格が違う

やっぱり、柴犬の性格って言われている「よそよそしい」「鋭敏」は遺伝子でも証明されているんだね。でも、全部の柴犬にそういう特性があるわけじゃないでしょ?

いままでご紹介した研究は先ほどの麻布大学大学院以外、全て日本で飼育されている「柴犬」を、区別なくリサーチしたものでした。

しかし、柴犬の中には保存会や育成会がいくつもあって、それぞれの保存会で血統を守り、保存会ごとに柴犬の外見や性格の違いがあります。にも関わらず、総合的な遺伝子研究で「柴犬は懐きにくい」と言ってしまうのは、少し雑な感じもしますよね。

そこで、保存会による性質の違いにフォーカスを当てた研究があるか探していたところ、岐阜大学と麻布大学の研究者が共同で行なった研究論文※5が見つかりました。この研究では、以下の4種類の柴犬の遺伝子の違いについて調査しています。

a. 信州柴犬(日保系)b. 信州柴犬(柴保系)c. 山陰柴犬d. 美濃柴犬

画像引用:マイクロサテライトマーカーによる柴犬3内種の遺伝的多様性と類縁関係

日本で飼われている柴犬の多くは「信州柴犬」をルーツにしている仔が多いのですが、実は信州柴犬にも「日本犬保存会(日保系)」の子と「天然記念物柴犬保存会(柴保系)」の子がいます。その研究によると同じ信州柴犬であっても、2つの保存会では遺伝子に違いがあることが判明したそうです。

また、信州柴犬と山陰柴犬と美濃柴犬の間にも遺伝子に大きな違いがでています。

信州柴犬と美濃柴犬は同じルーツの可能性が高く、山陰柴犬はその2種類とは違うルーツを持っている可能性が高いそうです。さらに山陰柴犬はどちらかというと四国犬に近い遺伝子特徴があったそうです。

ちなみに現在ポピュラーな信州柴犬と同じルーツが考えられる美濃柴犬は、毛色がとても濃い赤で、知らない人でも頭を触らせてあげる人懐こい性格をしています。同じ柴犬でも特徴が大きく違いますよね。

こう言ったことを考えると、確かに柴犬全体で研究すれば警戒心が強くて鋭敏なのかもしれませんが、保存会ごとにもっと調査されていけば、「どこの保存会出身か?」で、ある程度の性格を把握ができるようになるかもしれません。

まだまだ柴犬の謎は全て解明されたわけではないので、これから更なる研究結果が待たれます!

柴犬の性格を深掘り!特徴ごとの上手な付き合い方は?

では、柴犬の研究でわかったことを踏まえながら、一般的に「柴犬の性格」と言われている特徴を深掘りしてみましょう。特徴ごとの上手な付き合い方もご紹介します!

警戒心が強い・鋭敏

柴犬は多くの犬種の中でオオカミに一番近い遺伝子を持っていて、他犬種よりちょっとした音や動きに敏感に反応する特徴があります。

  • 家でチャイムが鳴る
  • 聞きなれない音や突然触れられる
  • 突然何かが動く…

などに敏感に察知して、場合によっては吠える・攻撃するので、番犬にはピッタリと言えるでしょう。

上手に付き合うヒント

同じ柴犬でも、たまには全く警戒心がなく穏やかな子もいますが、柴犬の多くは強い警戒心や物事に素早く反応する鋭敏性を持っているので、突然触って噛みつかれた!という事故も珍しくありません。

柴犬と仲良くするなら、驚かせないように以下ようにワンステップを踏むのがおすすめです。

触る前に優しく名前を呼ぶなどして自分の存在に気づいてもらう
急な行動をなるべく避ける

自信満々・頑固

最初の方でもご説明しましたが、オオカミに近い柴犬は人に媚びるというより「自分」というものをしっかり持っているので、他の犬種より自信満々に見えるかもしれません。

上手に付き合うヒント

しかしそれが頼もしく見える反面、自分が納得しないことには相手が主人であっても従わないケースもあります。例えば、

散歩中に帰りたくなくてテコでも動かない
オヤツが欲しいけど「お手」をしたくない

…など。

柴犬に限らず犬は飼い主の反応をきちんと確認しているので、柴犬が頑固に「いやだ」ということに対してすぐに折れてしまわず、きちんとリーダーシップを取る必要があります。

誠実・忠実・愛嬌がある

オオカミに近い柴犬は、他人や他犬には愛着がありませんが、リーダーと認めた人に対しては忠実で愛嬌があります。柴犬を飼う一番の醍醐味はそこにあると言っても過言ではありませんね。

上手に付き合うヒント

洋犬のように人懐こく誰にでも愛嬌を振りまける柴犬もいますが、全体の傾向としては排他的な面が強いので、お散歩中に出会った柴犬に愛嬌を求めるのは難しいかもしれません。無理に仲良くしようとするとかえって溝を深めてしまう可能性も考えられます。

しかし、柴犬を飼う場合はあなたの手腕次第です。あなた自身がオオカミ気質な柴犬をしっかりお世話し、リーダーシップをとって柴犬に信頼されるリーダーとなれば、かけがえのない素晴らしいパートナーになるでしょう。

恐れ知らず・勇敢

柴犬はちょっとした刺激に敏感なだけでなく、何かに立ち向かっていく勇気が他犬種より強いので「恐れ知らず・勇敢」とも言われています。縄文時代は人間と共に狩りを行い、一昔前まで狩猟犬としても活躍していたので、見知らぬ動物や飼い主の危機にもひるみません。

時々「自然の中でクマに襲われたけど、一緒にいた柴犬が撃退してくれた」といったニュースが流れますが、いつもはおとなしくて臆病な柴犬でも主人を守るために果敢に立ち向かっていくことがあるようです。犯罪も増えている昨今、用心棒としてもとても優秀ですね。

上手に付き合うヒント

しかし、勇敢ゆえに事故が起きてしまうケースもあります。

例えば、

側を通った車や自転車に飛びかかった
訪問客に飛びかかってしまう

などです。飛びかかられた人が転んだ怪我をしてしまったり。また、車に飛びかかった場合は柴犬の命を落とす危険性もあります。それを防ぐには幼い頃の社会化や「マテ」の訓練がとても大切です。

運動大好き

柴犬は、体系的にも骨格や筋肉がしっかりしているだけでなく、昔から狩猟犬として山を駆け巡っていた犬なので、山道を何時間も駆けまわれる体力があります。時代と共に室内で飼う人も増えましたが、よく山や川や海へ出かけるアウトドア派の人にもピッタリです!

上手に付き合うポイント

柴犬は昔から粗食にも耐えることができた犬なので、食が安定している現代では、意識して運動させないと肥満や病気になる可能性があります

できればドッグランなどで思いっきり走れればいいですが、性格的に他の犬と合わない場合は、自転車引き運動ボール投げなどで発散させてあげると良いでしょう。

他の人や犬に無関心

研究でも他犬種より人への愛着が低いと言われる柴犬は、初めて会う犬や人に無関心で近寄ってくるのを好まない子もいます。

可愛い柴犬を見かけた場合は友達になりたくなるかもしれませんが、遺伝的特性で仕方のない部分もあるので、柴犬の反応がよくない場合は無理強いせずそっとしてあげるのが無難です。

上手に付き合うポイント

柴犬は他犬種より表情が読みにくい犬と言われていて、「突然噛まれた」という事件も少なくありません。外で出会った柴犬の場合、たとえ尻尾を振って友好的に見えても、触り方や近づき方などが柴犬の癇に障れば突然噛み付いてくるケースがあります(※全ての柴犬ではない)

ちなみに、柴犬の尻尾はクルンと巻いているので気持ちが読みづらく、尻尾を振っていても警戒や機嫌が悪くて振っている場合もあるので注意が必要です。

柴犬は咬合力が強く、噛みつき事件トップになることも珍しくありません。過去に噛み付いたことがある柴犬を飼っている場合は、性格以外にも病気が原因の可能性も視野に入れ、かかりつけの獣医や専門家に相談しましょう。また、事故を起こさないために口輪を常備しておきましょう。

もし病気でもないのに噛み付かれた場合、人間にとっては突然の噛みつきかもしれませんが、柴犬は嫌なことに対してきちんとサインを出していたりします
常日頃から柴犬の表情(特に目)をよく観察して、そのサインを読み取れるようにしておくことも大切です。

綺麗好き

柴犬の室内外が増えた理由として「綺麗好き」があげられます。

柴犬は自分の寝床やテリトリーでは排泄したがりません。野生では、寝床で排泄をすると敵に見つかったり不衛生で病気になる可能性があるので、離れたところに排泄する動物が多いですが、オオカミに近い柴犬もそのような習性が色濃く残っているのでしょう。

上手に付き合うポイント

室内外の場合、ゲージの中にトイレを設置する人もいますが、柴犬は特に寝床でするのを嫌がるのでゲージとは別にトイレスペースを作ってあげましょう。

また、寝床が汚れているのも好まない性質があるので、クッションやゲージを常に清潔にしてあげると喜びます。

体を触られるのが嫌い

全ての柴犬ではありませんが、体に触れられるのが嫌いなタイプの仔もいます。これに対する論文は見つかっていないのですが、柴犬の先祖が弥生時代ごろに人間に食べられていた記録が残っているので、「遺伝的に食べられていた頃の記憶が残っているのではないか」と推測する人もいます。

しかし確定的な証拠はありませんし、性格だけでなく体の不調が原因の場合もあります。もしどうしても触ろうとすると酷く嫌がるなら、病気が隠れている可能性もあるのでかかりつけの獣医師に相談しましょう。

上手に付き合うポイント

柴犬は特に小さい頃からスキンシップしつけ(お手)などで触れることに慣らしておくのが大切です。しかし、どうしても嫌がる場合は無理強いしてはいけません。人間でも嫌なことを無理矢理されると心が傷ついてしまうように、柴犬もトラウマになってしまう可能性があるからです。

体を触るのを酷く嫌がる場合は、悩みを抱え込まずに信頼できる柴犬専門ドッグトレーナー獣医師に相談してくださいね。

筆者はいろんな柴犬の子犬を世話したことがあるけど、その中でものすごく触られるのが嫌いで、首輪をしただけで大暴れする子がいたよ。特に病気もない元気な子犬だったけど、頭すら触らせないくらい嫌がったんだ。そういう仔の場合は、「しつけ」と称して触るとストレスになるから、専門家に相談しながら解決していく必要があるよ。

個性あふれる!?こんな柴犬もいる

ここまでご紹介した柴犬の性格は全体的な傾向を説明したものですが、他にも様々な性格の子がいるのは言うまでもありません!ここからはその一部をご紹介します!

人懐こい

柴犬の中には洋犬さながらの人懐こさを持っている子もいます!

柴犬はいくらオオカミに近い犬と言っても、遺伝子は変化し続けるもの※6。昔は狩猟犬や番犬の需要が特に多くありましたが、近年はコンパニオンアニマルの需要が増えました。コンパニオンアニマルに適した性質の柴犬を交配させることで、人懐こい柴犬もたくさん生まれています。

特に犬を大切にする欧米では人懐こいタイプの柴犬が多く、これからも需要に応じて増え続けていくことは間違いありません。

一般的に柴犬は人間の子供を嫌がることが多いですが、人懐こいタイプの柴犬は子供とも一緒に遊べるパートナーにもなれます!

臆病

柴犬は勇敢と言われますが、その性格は意外にデリケート。人間からみても「神経質かな?」という部分を持ち合わせている子は多いです。

警戒心が強い=怖がりというケースもあり、雷や病院でビクビクと震えてしまう子も少なくありません。

また、性格以外の原因で臆病になってしまっている場合もあります。例えば、子犬期の社会化が十分でなかったり、虐待された記憶からトラウマを抱えている場合なども怖がりに拍車をかけてしまいます。

臆病な子の場合、まず安心させてあげること無理のないように少しずつ環境に慣らしてあげることが大切です。

 

柴犬だって十犬十色!?

いろんな性格の柴犬がいましたね。でも…、性別や毛色・顔タイプでの性格の違いはあるのでしょうか?

オス・メスで性格が違う!?

数多くの研究論文を見てみましたが、犬の性別による性格の違いに対する研究はほとんどないようです。

しかし、犬の専門家や多頭飼い経験者などの声をみると、オス・メスで性格が違うことを経験的に知っている人が多いですね。

性別による性格の違いは、簡単にいうと以下のような傾向があると言われています。

オス

元気いっぱい
甘えん坊
縄張り意識が強い

メス

おとなしい
大人びている
ヒート時に神経質になる

オスは甘えん坊で勝負好きな小学生男子のような感じ

メスはおませな人間の女の子のような感じとも言えるでしょうか。人間に似ている部分も多いですね。もちろん元気いっぱいでオスのようなメスもいますしその逆も然りですが、全体的にこういった傾向が知られています。

毛色で性格が違う!?

トイプードルなど他犬種では、新たなカラーを生み出すために色々な犬種と交配させるので、色によっては交配した犬種の性質が出るケースがあります。

しかし、柴犬では毛色での性格の違いは見られません。保存会によっても柴犬の毛色が違ったりしますが、毛色の違いというより上記でご紹介した保存会による性格の違いの方が大きいと考えられます

キツネ顔・タヌキ顔で性格が違う!?

柴犬にはキリリとした面長の顔にスリムな体のキツネ顔タイプと、丸っこくて愛嬌たっぷりのタヌキ顔タイプがいます。

キツネ顔は縄文時代の遺跡から出土した縄文犬の骨格に似ていて、よりオオカミに近いイメージがあります。逆にタヌキ顔タイプは体が小さめで、より愛嬌があるイメージです。

こちらも保存会によって柴犬の顔タイプが変わります

例えば、縄文柴犬研究センターの縄文柴犬であれば、より縄文犬に近い柴犬の遺伝子を保っているため、柴犬のキツネ顔タイプの中でも一番オオカミに近い顔をしています。

また、キツネ顔の派生と言われるタヌキ顔の柴犬は、特に体が小さい柴犬を交配して生まれた豆柴に多いと言われています。

こういった保存会による遺伝子の違いがあるため、顔タイプによる性格の違いも多少はあるかもしれませんね。こちらも今後の研究に期待したいところです。

飼育に向いている人ってこんなタイプ

他犬種にはない魅力溢れる柴犬を飼いたい!と思っている方は少なくないはず。しかし、柴犬は人気ランキング上位の飼いやすい洋犬とは違った性質を多く持っているので、誰もが飼えるわけではありません

柴犬はオオカミに近いという特性だけでなく、毛のお手入れ毎日の運動しつけなど様々なケアが必要です。さらに、その子の性格によっては子供が嫌いだったり、噛み癖が酷くて専門のトレーナーが必要な場合もあります。

また、これは言うまでもないことですが、流行に流されて飼うのはNGです。柴犬もかけがえのない大切な命。柴犬が一生を終える最後の時まで、本当にお世話をしきれるか…?病気になった時も看病できるか?しっかり考えた上でお迎えを検討しましょう。

ペットショップで「柴犬は飼いやすいですよ」と言われることがあるけど、販売目的で言っているケースもあるから鵜呑みにしないでね。本当に飼いたいなら、柴犬のことをしっかり調べた上で決めよう!ここからは柴犬を飼う上で知っておきたいことを紹介するよ!

【海外でも大人気】柴犬を飼おう!

洋犬にはみられない自立性の高さ。でも、飼い主に忠実で愛嬌たっぷりの柴犬は、海外でも大人気!実は筆者が在住している地球の裏側、南米でも愛好家がいるんです♪

やっぱり犬を飼うなら柴犬がいい!という方に、飼い方注意点柴犬を探せる場所選び方まで、詳しく解説します!

飼い方

柴犬はどうやって飼うのか?自分の生活スタイルと柴犬の特性が合っているか?をまずは把握しましょう。

屋内・屋外

時代とともに室内飼いも増えてきた柴犬ですが、実は縄文時代から日本に住んでいるので四季の変化にも順応していて屋外飼育もできる犬種です。

しかし、どちらで飼うにしても柴犬が過ごしやすいように注意する必要があります。その根拠と方法をわかりやすくご紹介します。

屋外飼育

柴犬は、寒い冬にはホワホワの綿毛(アンダーコート)が生え、暑い夏にはそれが抜けるので四季の変化に対応できます。でもだからと言って、夏も冬も繋がれっぱなしで身を守る場所は犬小屋だけ…では愛犬が病気になる可能性があります。

何故なら、犬は本来、自分が過ごしやすい場所に移動して暑さや寒さをしのぐからです。

筆者が居住する地域(南米)は町にピューマが出るくらい大自然の中なのですが、犬も放し飼いがほとんどで、野生化している集団までいます。夏はとても暑く(日本よりは過ごしやすいですが)、冬は凍死者が出るほど寒い時もあります。

そのような環境で犬たちをみてみると、夏の暑い時は必ず大きな木の下広い屋根の下地面が涼しい場所に移動して休み、寒い冬は仲間同士で集まったり暖をとれる場所を探して過ごしているのです。

それが、筆者が大自然の中でみた犬達の姿でした。

そのような姿をみると、特に日本の暑い夏で炎天下の中犬小屋一つで繋ぎっぱなしでは、熱中症になる可能性が非常に高くなると予想できます。また、自由に過ごしやすい場所に移動できないストレスから、病気の原因ともなるでしょう。

日本の家屋の場合、できれば塀に囲まれた庭で自由に過ごせるといいですが、難しい場合は最低限以下の環境は整えてあげましょう。

  • 暑い夏でも涼めるくらいの日陰
  • 居心地のいい場所に移動できるだけのリードの長さ
  • 暑さや寒さをしのぐアイテム(毛布、冷却マットなど)
  • 穴が掘れる場所(犬自身で臨機応変に調節できる)
屋内飼育

屋外飼育の環境が十分でない場合は、やはり屋内で飼育することになります。

屋内飼育の場合、柴犬は綺麗好きで寝床で排泄するのを嫌がるため、愛犬が安心できる場所としてゲージを用意し、ゲージとは別の部屋などにトイレを設置してあげます。

また、ゲージに閉じ込めっぱなしだとストレスをためて問題行動や病気の原因となるので、できるだけ部屋とゲージを自由に行き来できるようにしてあげましょう。屋内飼育で、家のそばを通り過ぎる人を見つけた時の吠え声が気になるなら、外が見えにくい厚手のカーテンでカバーするなどで対策できます。

屋内飼育で一番考えておきたいのは、やはり部屋が汚れることです。

柴犬は換毛期(毛が抜けかわる時期)にものすごい量の毛が抜けますし、特に子犬期は永久歯が生える関係で歯が痒くてあちこちかじります。また、小さいものの誤飲なども起こりやすいので、かじられて困るものや誤飲しやすいものは片付けておくなどの配慮が必要です。

また、きちんと散歩に出かけて季節の変化をしっかりと体感させてあげないと柴犬が体調不良におちいる可能性もあるので注意しましょう。

柴犬は季節の変わり目に毛が抜け変わると言いましたが、それは体が季節の温度変化を敏感に感じ取っているからです。しかし、屋内飼育でほとんど外出しない場合、季節の変化を体感できず換毛期がずれ込んでしまったり換毛期が来なくなってしまうケースもあります。

人間にも新陳代謝があるように換毛期は柴犬にとって大切な代謝の一つでもあるので、換毛期の乱れは体調不良の原因になります。屋内飼育の場合は、柴犬が自然のリズムに合わせて体を調節できるように環境を整えてあげましょう。

柴犬はオオカミに近い=オオカミや原始犬の食べ物は肉=柴犬には肉がいい!

と、思う方もいらっしゃるかもしれませんし、最近のフード業界にもそのような傾向があります。しかし、その考えには注意が必要です。
柴犬は確かに犬の中で一番オオカミに近い犬種ですが、オオカミから犬になった経緯は「人間の残り物を食べながら、徐々に攻撃性が低下したから」と研究で裏付けられています。

この内容は先ほどの麻布大学大学院の研究※4の中で、犬のデンプン消化能力を調査した論文で報告されていました。
現在の科学では、犬への家畜化に影響した遺伝子がデンプン消化能力にも関わっていることがわかっています。その証拠に、犬はオオカミよりデンプン消化能力が高くなっているのです。

つまり、大昔、犬の祖先は人間の残り物を食べながらデンプン消化能力を身につけ、それが社交性に関わる遺伝子に影響して攻撃性が低くなった可能性が高いということですね。それは柴犬も例外でなく、オオカミに近い柴犬のデンプン消化能力も、ゴールデンレトリバーなど他犬種と同じくらい高かったのだそうです。

柴犬の先祖は、人間の食べ物を食べながら遺伝子が変化して人に懐きやすくなったんだね。

攻撃性と食べ物の関係は犬だけでなく、ラットや人間など様々な生物を対象に行われていて、そのどれもが攻撃性を下げるためにはブドウ糖(デンプン、つまり炭水化物)を摂取する必要が裏付けられています。

臆病で攻撃性が高い動物に2週間、低タンパク質・高炭水化物の食事を与えたところ攻撃行動が少なくなり、高タンパクの食事を与えると、攻撃性が増したと報告があります。

引用:ペットショップチロルの息子です

また、柴犬に多い常同障害(尻尾を追いかけてクルクル回る)はセロトニン不足が原因とされていて、セロトニン不足は犬の攻撃性を高めることが研究でわかっています。

コーネル大学とペンシルバニア大学の共同研究の結果では、攻撃的な性格の犬の脳脊髄液には「セロトニン」が少なかった事が判明しています。ラットの研究結果でも脳の「セロトニン」の分泌量を下げると狂暴化することが実証されていますし、人間でもアメリカの研究で犯罪者の特徴に「セロトニン」の分泌が低く「ノルアドレナリン」の分泌が高いことが証明されています。

引用:ペットショップチロルの息子です

セロトニン不足解消には肉類を摂取するとともに、ブドウ糖(デンプン、つまり炭水化物)も必要になることを考えると、犬が人間と仲良く暮らしていくためにはブドウ糖(デンプン、つまり炭水化物)がいかに大事かがわかります

しかし、柴犬は食物アレルギーが起こりやすい犬種でもあるので、上記の栄養を含みながらも、犬の体質にあったフードを選ぶのは忘れてはなりません。

散歩

現代の犬は運動不足になりがちで、糖尿病や肥満による病気が多くなっています。

その解決策としてフードの炭水化物を減らす方法もありますが、上記でご説明したように炭水化物不足はセロトニン不足にも繋がり、攻撃性をUPさせる可能性も否定できません。

柴犬の性格によって運動嫌いな場合は仕方ないですが、そうでない場合はできるだけ運動で肥満予防してあげたいものです。

参考として運動は、朝晩の30分〜1時間以外にアクティブなスポーツを取り入れるのがおすすめです。
柴犬は社交性が低い子が多いため、ドッグランよりは飼い主とのボール投げ自転車引き運動アウトドア競技会へ出場するための訓練などが適しています。

しつけ

柴犬は犬の中でも特にしつけをしっかりしたい犬種です。体格は小型〜中型犬程度ですが、柴犬が起こす噛みつき事件は全犬種中トップとなっているので静止訓練は絶対に必要になってきます。

また、体に触れられるのが苦手な子が多い柴犬は、グルーミング・爪切り・シャンプー・耳掃除などのお手入れをする際にも、じっとして噛まないようにしつけることが大切です。

もし、しつけに自信がない場合は、柴犬にトラウマを与えない(殴らない)ドッグトレーナーに任せましょう。

お手入れ

柴犬はアレルギーや外耳炎などが起きやすい犬種なので、日頃のお手入れもきちんとしてあげる必要があります。

グルーミング

柴犬はダブルコートと言って、短い毛の下に棉のようなフワフワの毛(アンダーコート)が生えています。特に夏が終わって冬になるとアンダーコートが分厚くなり、寒さから身を守れるようになっているのですが、これは抜ける時がとても大変!

春や秋の換毛期(毛が抜け替わる時期)は、「まるでクッションでも作れるのではないか!」というくらいたくさん毛が抜けるので、毎日のグルーミングが欠かせません。

さらに、柴犬はカビやダニ・花粉・ハウスダストなどによるアトピー性皮膚炎も発症しやすい犬種なので、病気予防のためにもグルーミングを習慣化させましょう。

シャンプー

柴犬は皮膚に特別な問題がない限り、他の犬種と同じように月1程度のシャンプーで大丈夫です。

基本的には自宅でもシャンプーできますが、難しい場合はトリミングを頼みたい方もいらっしゃるかもしれません。しかし、人に懐きづらい性格の子はストレスになり、噛みつく子はエリザベスカラーや口輪を使うケースもあります。

また、あまり嫌がって暴れる場合はトリミングを断られる場合もあるので、できるだけ自宅で飼い主がシャンプーしてあげてください。

耳掃除

耳掃除は、特に耳のトラブルがなければシャンプーの後に、柔らかい布で優しく拭いてあげる程度で大丈夫です。

「柴犬は外耳炎になりやすい」とも言われていますが、野生下の犬は耳掃除をしませんし、頻繁に耳掃除をしすぎると犬が本来持っている自浄作用を妨げてしまうので注意しましょう。

しかし、耳にトラブルを抱えている場合は、獣医師の診断にしたがって耳掃除をしてください。

また、湿度が高いと耳垢がベタついて雑菌が繁殖する原因になるので、室内飼育の場合はエアコンなどで湿度管理をしてあげると良いですね。屋外飼育の場合は梅雨の時期など汚れやすいので、汚れが気になったら優しく耳掃除をしてあげましょう。

爪切り

野生下の犬は爪切りをしませんが、それは自由に好きな場所を行き来したり穴掘りをすることで自然に削れるためです。

筆者は2頭の犬を庭で放し飼いにしていますが、じゃれ合いや穴掘りなど全て自由な環境のため爪はあまり伸びておらず、子犬期から一度も爪を切ったことはありません(一番年上の子は5歳です)。

このような飼育環境ならあまり爪切りを心配する必要がないですが、屋外飼育でも犬がアクティブに動けるのが散歩だけだったり、室内飼育の場合は、爪の伸びすぎが気になるでしょう。

ホワホワの絨毯や布地のソファーがある場合は爪が引っかかって怪我をする可能性がありますし、家のフローリングが爪で傷つくことは多いため、爪切りも必要になってきます。(室内飼育する上で、本来、野生の犬は爪が引っかかるのほどの絨毯やソファーで寝ませんし、柴犬はフローリングを傷つけないように気をつけたりしない…というのは大前提ですが)

柴犬の場合は足を触られるのが嫌な子も多いので、上記のような環境で育てて爪切りが必要なら、小さい頃からスキンシップをして足に触ることに慣れさせておきましょう。

ノミ・ダニ・蚊対策

ノミ・ダニ・蚊はただ痒みが出るだけでなく、様々な病気の原因となるのでしっかりとした対策が必要です。

市販で予防薬が手に入りますが、農薬と同じ駆除成分が入った製品は嘔吐や食欲減退などの副作用がおこることもあり、犬の体に負担をかけます。そういった負担を避ける代替法として、ヒバオイルを使ったノミ・ダニ・蚊の予防を行なっている人も増えています。

ヒバオイルはノミ・ダニ・蚊を含むあらゆる害虫の防虫効果消臭抗菌作用養毛効果などがあり、犬にも優しい天然オイルです。

犬の嗅覚に合わせて100倍に薄めたスプレーでも防虫効果を発揮するので、市販の防虫薬よりコスパ抜群!。お散歩前や柴犬の寝床、ぬいぐるみなどにスプレーしておくと虫が寄り付かないのでおすすめですよ!

病気

柴犬は太古の昔から日本列島で生活してきた犬なので、基本的には体が丈夫で病気をしにくい犬種です。

しかし、柴犬ブームの到来によって悪質なブリーダーによるむやみな繁殖が増えたため、小さい頃から体が弱く病気がちな子も増えています。

また、もともと丈夫でも飼育環境によっては病気になってしまうこともあります。柴犬がかかりやすい病気と予防法も確認しておきましょう。

アトピー性皮膚炎

柴犬は遺伝的にアトピー性皮膚炎が多い犬種と言われています。アトピー性皮膚炎はハウスダストやカビなどを吸い込むことでアレルギー反応が起こり、かゆみや脱毛症を引き起こします。

予防方法

アトピー性皮膚炎は遺伝する病気のため、親犬がアトピーの場合はその子犬もアトピーになる可能性は高いです。

そのため、まずは子犬をお迎えする段階で両親犬の病歴や様子などを詳しく知れるブリーダーを探すことが大切です。そのブリーダーについての口コミ評価も確認しておきましょう。

また、両親犬にアトピーの病歴がなくても発症するケースはあるため、アトピーの原因となるアレルゲンはなるべく除去してあげる必要があります。

アレルギー性皮膚炎

柴犬が体を痒がったり皮膚に炎症が起こっている場合、まずはアトピーの前に食物・ノミ・花粉・ハウスダストなどのアレルギーを疑います。

様々なアレルゲンを検証してみて、どれもアレルゲンでなかった場合はアトピー性皮膚炎と診断されます。

予防方法

アレルギーの確実な予防法はありませんが、アレルゲンが特定できれば生活からそれを排除することで症状を予防することができます。

もしノミやハウスダストが原因なら、部屋の掃除や日々のブラッシングで清潔を保ってあげましょう。

僧帽弁閉鎖不全

日本アニマル倶楽部が集計した「犬の死亡原因ランキング」では、ガンについで心臓病が2位となっています。

その中でも、柴犬の心臓病で多いのが僧帽弁閉鎖不全です。心臓の僧帽弁(そうぼうべん)が正常に動かなくなることで血液循環に異常をきたす病気で、気づきにくい初期症状のため注意が必要です。

予防方法

僧帽弁閉鎖不全の予防方法は、ストレスや体の負担を軽減してあげることです。

また、高齢犬に起こりやすく初期症状がわかりにくいため、シニア犬の仲間入りを果たしたら早期発見のために定期的に健康診断を受けることも大切です。

膝蓋骨脱臼

膝蓋骨脱臼は膝のお皿がずれてしまうもので、柴犬に限らず全ての犬種、特に小型犬で注意したい病気です。

この病気には先天性と後天性があり、どちらかというと遺伝による先天性が多くなっています。しかし、犬のコンパニオンアニマル化で室内飼育が多くなったため、階段から落ちたりフローリングで無理に滑った時に発症する後天性も増えています。

予防方法

この病気は膝に負担がかかると発症しやすくなるため、特に屋内飼育なら階段やフローリングで無理がかからないように滑り止めをつけてあげるのがおすすめです。

股関節形成不全

股関節形成不全は足の付け根となる股関節に生まれつき異常があるもので、柴犬に限らず全ての犬種、特に大型犬や超大型犬に起きやすい病気です。

この病気は約70%が先天性となっており、残りの30%が子犬の成長環境によって発症します。

予防方法

先天性の場合は予防することができないので対処療法となります。

後天性の場合は、特に子犬の成長過程でフローリングや階段で滑らないようにしてあげたり、太り過ぎや激しい運動を控えるなどして股関節への負担を減らすことが大切です。

白内障

原因の解明はまだされていませんが、柴犬は遺伝的にも白内障にかかりやすい犬種の一つと言われています。

白内障で目の水晶体が濁ると手術で人工レンズにとりかえる他なく、その手術費用は高額なため、常日頃から柴犬とスキンシップでチェックしながら早期発見することが大切です。

予防方法

犬の白内障についてはまだはっきりとした原因がわかっていないため、予防方法も確立されていません。

しかし、一説によると体内細胞の老化による「酸化ストレス」も原因の一つであると言われています。また、糖尿病なども白内障の原因とされているので、日々の栄養バランスに気をつけて「抗酸化作用」のある栄養素を与えてあげるのも一つの手です。

角膜炎

角膜炎は全ての犬種で起こりうる病気で、角膜が傷つくなどして炎症し、目の痛みやかゆみが発生します。

予防方法

角膜炎の予防は、細菌などに感染しないように目を常に清潔に保ってあげることや、シャンプーなどの刺激、散歩や他の犬との遊びで目が傷つかないように気をつけることが大切です。

また、重症化すると視力低下や失明の原因にもなるため、日頃のケアで早期発見をしてあげましょう。

外耳炎

外耳炎は柴犬に関わらず犬に起こる病気ですが、柴犬の場合はアレルギーやアトピーにかかりやすいため外耳炎を併発しやすい傾向があります。

予防方法

外耳炎はアレルギーやアトピーの併発以外に、ダニや雑菌などに感染することで発症することが多いです。

そのためダニ・ノミ予防や、雑菌が繁殖しないようにや柔らかい布などで水分や汚れを優しく拭き取ってあげるなどのケアが必要です。

他にもある!重大な注意点とは!?

柴犬を飼うための基本的なポイントをご説明してきましたが、特に押さえておきたい重要なポイントがあります!

【災害】柴犬は社会化が必須

災害が多い日本では、家族と離ればなれになった場合に見ず知らずの人に保護される可能性が高いです。しかし、柴犬は遺伝子的にも人に懐きにくい子が多いのが現状。

そんな柴犬をもしもの時に安全に保護してもらうためにも、また、旅行やペットホテル・トリミングをスムーズに行えるようにするためにも、幼少期の社会化が必須です。

社会化とは生後4ヶ月までの間に、様々な人々や環境に慣らすことを言います。この時期に適切な社会化を行なっていないと臆病で警戒心の強い性格になりやすく、初めての人や場所や動物を必要以上に怖がってしまいます。

もし4ヶ月未満の柴犬の子犬をお迎えしたら、なるべく様々な人・場所・動物に慣れさせてあげましょう。

多頭飼い

柴犬が好きで多頭飼いをしたい人もいるかもしれませんね。

柴犬は確かに自立性が強くて排他的な子が多いですが、先祖のオオカミも群れ社会なので多頭飼いができないわけではありません。しかし、去勢をしていないオス同士先住犬との年齢差が開きすぎている場合先住犬が持病を抱えている場合はストレスなどによって支障をきたすケースがあるので注意しましょう。

また、他犬種との多頭飼いは体格・体力・筋力の差によって、じゃれているだけなのに大怪我をする可能性もあります。柴犬は筋力・体力ともに強い犬種なので、チワワやヨークシャテリアなど超小型犬との同居は注意が必要です。

【柴犬をお迎えしよう】柴犬の選び方!

「飼うためには色んな注意点があるけど、やっぱり柴犬と暮らしたい!」という人のために、ここからは柴犬選びに役立つ情報を紹介していきます!

柴犬の基礎知識

まずは、柴犬がどのような犬なのか?という基礎知識です。

体重・体高

柴犬は、オス・メスどちらかによって成犬になった時の大きさが多少違います。

オス

  • 体高:35〜43cm
  • 体重:8〜11kg

メス

  • 体高:33〜41cm
  • 体重:6.8〜9kg

特徴

柴犬は、小さめの立ち耳にクリンと巻いた尻尾、骨密度も高くがっしりしていて筋肉質な体つきの、日本犬で唯一の小型種。風貌は素朴で、余計な飾り気のない犬本来の良さが魅力です。

また、日本の四季に順応した短いダブルコートを持ち合わせており、年に2回の換毛期にホワホワしたアンダーコートが抜けます。

種類

柴犬には、以下の4種類があります。

  • 現在の柴犬の基礎となった信州柴犬
  • 朝鮮半島に近い山陰地方がルーツの山陰柴犬
  • 岐阜県がルーツの美濃柴犬
  • 縄文犬を再現した縄文柴犬

それぞれルーツや保存会も違うため、性格や特徴も多少違っているようです。

すでに解説しましたが、信州柴犬においては、日本犬保存会と天然記念物柴犬保存会で管理されており、同じ信州柴犬でも保存会ごとに遺伝子の違いがあることが研究で分かっています。

【おまけ】なんで保存会がいっぱいあるの?(柴犬の歴史をちょこっと)
さっきからルーツとか保存会って言葉がいっぱい出てくるけど、そんなに保存会があるの?

じつは、柴犬の保存会はこんなにあります。

  • 日本犬保存会
  • 天然記念物柴犬保存会
  • 美濃柴犬保存会
  • 山陰柴犬育成会
  • 縄文柴犬研究センター

なぜこんなに保存会が運営されているのか?柴犬の歴史についてちょこっと触れておきましょう。

一般的に知られている柴犬は信州柴犬をルーツとしている子が多く、日本にいるほとんどの柴犬が信州柴犬と言われています。しかし、地域によってルーツが違い見た目や性格も違う地柴が、古来から日本列島の各地に住んでいました。

現在一般的になった「柴犬」自体は、第二次世界大戦後の食糧難・疫病・外来種との交雑などで絶滅の危機におちいったあと、島根県と四国にいた「石号」と「コロ号」を先祖として生み増やされてきました。

同時に、他の地柴も大戦後に絶滅の危機にひんしましたが、「日本犬を残そう!」という愛好家・保存会の人たちの努力で保存・育成が行われてきたのです。そのように、ルーツは違えど同じ歴史を辿っているため、現在メジャーとなっている「柴犬」とは多少違っていても、古来から日本列島に馴染んできた柴犬であるのは間違いありません。

柴犬を家庭犬としたいなら、特に国際的な血統書など気にせずにそれぞれの地柴を検討してみてもいいですね。

毛の色

柴犬には4種類の毛色があり、中でも全体の8割を占めているのが「赤」です。

  • 赤:8割
  • 黒:1割
  • 白:1割以下
  • 胡麻:超希少

尻尾の巻き方

柴犬はクルンと巻いた尻尾が特徴的ですが、なんとその尻尾のタイプは15種類もあります!

画像引用:Maroon Shibas & Sengokudou

名前の由来

柴犬がなぜ「柴犬」と呼ばれるのか?この疑問への明確な答えはまだありませんが、代表的には以下の3説が有力視されています。

  1. 毛色が冬の枯れ柴に似ていた
  2. 古い言葉で小さいものを「柴」と読んでいた
  3. 山の柴やぶを走り回って猟犬として活躍した

子犬の選び方

柴犬の子犬を迎える場合、健康面精神面両方をチェックした上で選ぶと良いでしょう。信頼が高く、両親犬・兄弟犬も一緒に見れるブリーダーがおすすめです。

チェックの際は以下を参考にしてください。

健康面チェック

  1. 眼:目やに、涙目の有無。歩き回っている姿を見て、きちんと目が見えているか(ものにぶつからないか)をチェック。
  2. 口:歯茎や舌の色がきれいなピンク色。よだれの有無(多すぎも注意)、歯の噛み合わせをチェック。
  3. 耳:耳が汚れていないか、中耳炎や外耳炎などの場合は臭うこともあるので、匂いもチェック。
  4. 足、肉球:触った時に嫌がらないか(嫌がる場合は痛い可能性も)、怪我などがないか、歩き方がおかしくないかをチェック。
  5. 被毛:健康的なツヤがあり、毛を逆さから撫でた時にすぐに跳ね戻ってくるか、毛が寝てしまっていないか、簡単に抜けてしまわないかをチェック。
  6. 皮膚:毛をかき分けて見た時に皮膚に傷がないか、地肌が綺麗な白色か(ピンク色は注意)、フケなどがないかをチェック
  7. 肛門:肛門が汚れていないか、炎症や傷がないかをチェック
  8. 体格:痩せすぎていないか、左右のバランスがいいか、骨格や筋肉はしっかりしているかをチェック
  9. 持った感じ:見た目は小さくても、持った時にどっしりしているとGOOD。人に抱かれた時の犬の反応もチェックポイント。
  10. 母犬:母犬が育児放棄していないか、痩せているか(母乳をしっかりあげていると痩せてくる)をチェック

精神面チェック

子犬に一度会っただけでは、どのような性格や状態なのか判断しきることはできません。そのブリーダーとよく連絡を取り合いながら、なんども足を運んで観察することが大切です。

精神面チェックとしては、子犬に声をかけたり触った時に怖がっていたり、反応がよくない場合は社会化をしっかりしてあげる必要がありそうです。性格が明るかったり、人懐こかったり、おもちゃなどに興味を示す元気さなどもチェックしてみましょう。

柴犬は日本犬の中で一番人気が高いため、悪徳ブリーダーや販売業者が後をたちません。そういった業者は利益至上主義なブリーディングをするため、体が弱かったり遺伝的疾患を持った子犬が生まれやすくなります。

今後生まれてくる子犬たちのためにも、口コミなどを見極めて信頼の置けるブリーダーを探しましょう

柴犬はどこで探せる?

柴犬を飼いたいけど、どこで探せばいいかわからない…という人必見!購入先選びのポイントを伝授します。

ペットショップ

当サイトでは信頼の置けるブリーダーからのお迎えを推奨していますが、時には「ペットショップで運命的な出会いをしてしまった!」というケースもあるかと思います。また、どうしてもブリーダーのツテがなかったり、近場のペットショップでお迎えしたいケースもあるでしょう。

「どうしてもペットショップで」という人は、以下の注意ポイントを押さえておきましょう。

価格はブリーダーの方が安い

ペットショップはブリーダーから子犬を仕入れ、売れるまで世話をします。その際にかかる人件費・フード代・薬代・トイレシート代・そしてお店の利益などは全て子犬の販売費用からまかなわれるため、必然的にブリーダーからお迎えするより高額になります

知識不足なスタッフがいることも

全国チェーン店やスタッフの入れ替わりが激しいペットショップの場合、スタッフが知識不足のケースがあります。

そういったスタッフの場合、お目当の子犬の問題点や注意点に気付けておらずマニュアル上の対応しかできない可能性があります。運良く博識な店長が接客するなら安心ですが、そうでない場合に備えて、事前に柴犬や犬の病気についてプロ並みの知識をつけておきましょう。

自分が柴犬について博識であれば、販売スタッフの知識不足はすぐに見抜けます。

ペット保険やフード、お世話グッズなど悩むことはたくさん

ペットショップで子犬の契約をすると、ペット保険やフード・お世話グッズなど、ペットショップ側で紹介されることが多いです。それが本当に柴犬の子犬にとって必要なものならいいですが、中には利益主義で子犬のことを考えずに紹介するショップやスタッフもいます。

そのペットショップやスタッフをよく知っていて、信頼のおける関係を気付けているなら安心してもいいかもしれません。しかし、柴犬の子犬には何が一番いいか?を事前に勉強しておくことは大切です。事前にどのようなグッズが必要になるかリサーチしておきましょう。

フードだけは急に変えると子犬が体調を崩す場合があるので、最初はショップで紹介されるものを与え、変える場合は環境に慣れてから徐々に混ぜて慣らしていきます。

ブリーダー

ブリーダーからお迎えする場合は、信頼性が高く評判のいいブリーダーに出会えるまでが勝負です。ここからはブリーダー探しで押さえておきたいポイントです。

ブリーダーは価値観も対応も様々

ブリーダーといっても悪徳ブリーダーから優良ブリーダーまで実に様々です。

本当に犬のことを大切にして、獣医学や血統管理や衛生の十分な知識を持ちながら健康な子犬を増やそうとしているブリーダーもいますし、ペットショップより扱いや対応が酷いブリーダーもいます

また、優良ブリーダーの中にもどのような目的で繁殖しているのかがそれぞれ違います。自分が柴犬を飼って、ドッグショーに出したいのか?家庭犬にしたいのか?猟犬として活躍させたいのか?…など、いろんな目的があると思いますので、まずは優良ブリーダーを絞り込みそれぞれのブリーダーの繁殖目的を把握しましょう。

ブリーダーはどこで探す?

ブリーダーは以下の経路で探すことができます。

  • ドッグショーを見学して、参加している犬の出身ブリーダーを尋ねる
  • ブリーダーから購入した知人などから紹介してもらう
  • インターネットで探す(SNS・ブリーダー紹介サイト・ブログ)

ブリーダーを探す上で、一見すると評判がいいように見えるけど実は血統管理などが全くできて来ないブリーダーもいるので注意です。ブリーダーを決める際には、いい評価ばかりではなくて2チャンネル(5ちゃんねる)のような匿名掲示板の裏情報もチェックしておくと役立ちます。

最低限チェックしておきたいこと

ブリーダーから柴犬をお迎えする際に、そのブリーダーが以下の基準を最低限満たしているかをチェックしましょう。

注意ポイント

  • 動物取扱業の資格を取得しているか?
  • JKC(ジャパンケンネルクラブ)などの血統書発行機関に加入しているか?

血統書発行機関はJKCだけではないですが、日本で国際的に血統書証明として認められているのはJKCだけです。登録されている犬の遺伝子検査なども行い、健康的な純血種が生まれるように管理しているので、ブリーダー選びの一つの指針となります。

最後はブリーダーと自分の信頼関係

ブリーダーの中には購入したいお客様への対応が得意な人もいますが、全てがそうではありません。ペットショップとは違い一個人同士のやりとりになるので、人間同士の信頼関係が大切になります

もちろんブリーダー側はお客の疑問などにわかりやすく丁寧に説明する必要があります。しかし、お客側も「子犬が信頼のおける人のところで幸せになってもらいたい」というブリーダーの気持ちに配慮しなければなりません。

以下で最低限の具体的な例を述べますが、そのブリーダーによってさらに様々な配慮が必要なケースもあるので、事前にブリーダーの知人・ブログ・SNSなどで情報収集しておきましょう。

お客側が最低限気をつけたいこと

  • ブリーダーを訪問するときに、ペットショップや他のブリーダーに寄らない
    (感染症などを持ち込む可能性があるため)
  • 犬種についての勉強をしておく
    (犬が本当に幸せになることを望んでいるブリーダーは、きちんと勉強して真剣に考えている人に子犬を譲りたいものです)
  • モンスター・クレーマーはNG
    (生き物は商品ではありません。環境や育て方で性格や大きさも変わることを留意しておく必要があります。)

アフターフォローをどこまでしてくれるかは、ブリーダによって違います。優良ブリーダーは犬の寿命までサポートしてくれるところもあるので、ブリーダーに直接聞いたり口コミで調べましょう。

里親

子犬に限定しないのであれば、里親として譲り受けるという手もあります。一度他の飼い主に育てられたり、様々な事情を抱えた犬を里子として迎えるのは、子犬を購入するのとは違った注意点があるのでしっかりチェックしておきましょう。

里子になる柴犬には様々な過去がある

里親を探している柴犬は、やむを得ない事情で育てられなくなったケース虐待されているところを保護されたケース悪徳業者に捨てられたケースなど、実に様々な過去を抱えています。

もちろんその中には愛されて育てられた犬もいますが、虐待やトラブルがあった場合は人間を信じられなくなっている犬もいるでしょう。また、持病を抱えたり怪我をしていたり、しつけが入っていない犬もいるかもしれません。

その中で、縁あってお迎えすることになった柴犬を責任を持って最後までお世話をしてあげることができるか?よく家族で考える必要があります。

もし実際に迎えることになったら、まずは新しい環境での不安を取り除いてあげながら、柴犬がどういう状態であっても寄り添ってあげてください。

里親の条件を満たす必要がある

保護団体や元飼い主などから柴犬を譲り受ける場合、里親になる条件を満たしている必要があります。

特に里親は安定した家庭を持ち、小さな子供がいないこと(今後生まれる予定もないこと)を条件としているケースがほとんどです。

厳しいと思うかもしれませんが、里親これ以上不幸な犬を増やさないようにする取り組みでもあるので、しっかりと犬を幸せにできる環境ができた上で申請しましょう。

トライアル期間を設けるケースも

様々な事情を抱えた里子の犬と本当に暮らしていけるのか?誰もが不安に思いますよね。犬と里親の相性はもちろんあるので、里親募集の中にはトライアル期間を設けているケースもあります。

トライアル期間とは、実際にその犬を家に迎えて1週間〜1ヶ月ほど暮らして様子をみてみる期間のことです。具体的には以下のような点をチェックして、本当に犬が寿命を迎えるまで一緒に暮らしていけるかを判断します。

判断ポイント

  • お世話費用・持病や怪我の通院費用などをまかなえるか?
  • 家族との相性はいいか?
  • 基本的なお世話やしつけ・スキンシップなどがとれるか?
  • 犬の健康状態や性格はどうか?
  • 問題行動などへ対応できるか?

ワクチン代などは支払う必要がある

里親として犬を迎える場合、基本的に生体費用はかかりません。しかし、保護団体や保護活動家から譲り受ける場合はワクチン代や検査代金、引き渡し時の交通費などは支払う必要があります。

どれくらい支払うかは保護活動家までの距離や犬の状態にもよりますが、参考として里親募集サイトで相場をチェックしてみるのも良いでしょう。

保護団体や活動家はボランティアで不幸な動物を保護し、里親探しをしています。その中には悪徳繁殖業者や引き取り業者から救った命も多くいます。日本は欧米諸国と比べると動物虐待に対する法整備が整っておらず、未だ不幸な動物たちが劣悪な環境で命を落としているのが現状です。

こういった状況から動物を救い出せるのは保護活動家たちの努力の賜物でもあります。里親システムを通じて、これからも1匹でも多くの動物が残りの生涯を幸せに過ごせるよう、譲り受ける際の基本的な経費の支払いはお手伝いしましょう。

【柴犬の血統書】5箇所の保存会とは?

柴犬の純血種であれば、家にお迎えする際に血統書を受け取ることになります。

血統書とは、ただ純血種であると認めているプレミアム的な書類ではなく、健康的な純血種を生み増やしていくための重要な情報源ともなります。…というのも、ブリーディングでは同じ純血種同士であっても遺伝的に先天性の子犬が生まれる危険性があるため、交配NGとされる組み合わせがあるからです。

純血種の危険な組み合わせを避け、疾患などの心配のない健康的な子犬を繁殖していくためには、血統書が必要不可欠なのです。

柴犬の血統書を発行している団体は、主なところでは「JKC(ジャパンケンネルクラブ)」と「日本犬保存会(日保)」「天然記念物柴犬保存会(柴保)」ですが、JKCと日保はお互いに血統書の切り替えや移籍登録を認めていたり、日保と柴保で予備登録が認められていたりします。

ですが、個々のドッグショーに出したりブリーディングするわけではなく、家庭犬として育てたい場合は特に気にする必要はないので、移籍登録などについては割愛します。

柴犬には上記の3つの血統書発行機関以外にも、古来からいた地柴を保存・育成する団体もあります。特に国際的な血統書などにこだわりがなく、各地で生き延びてきた貴重な地柴の発展に貢献したいなら、これらの機関に問い合わせてみましょう。

まとめ

柴犬の性格から育て方、保存会まで徹底解説してきました。

人間の手によって複雑に作出されてきた他の人気犬種と違って、柴犬は日本古来の風貌やオオカミ独特の性質も兼ね備えながら、長い歴史の中で日本人に愛されてきたパートナーです。

飼っている方もそうでない方も、ぜひ柴犬の魅力をより深く知ってもらえると嬉しいです!

この記事のポイント

  • 柴犬は犬の中でオオカミに一番近い
  • 遺伝子的に俊敏
  • 遺伝子的に攻撃的な子もいる
  • 他の犬種より人間との関係を築きにくい
  • 保存会によってもDNAが違う

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

Twitter で

おすすめ人気記事

1

日本の代表的な和犬といえば柴犬。 テレビのアイドル犬(柴犬)としても人気ですし、人気犬種ランキングでは唯一の日本犬として5位以内には必ずランクインしています。 柴犬は日本人にとってかけがえのないパート ...

2

日本を代表する犬として同じように有名で、見た目もけっこうそっくり!! ・・・な柴犬と秋田犬。 お散歩している秋田犬を柴犬と間違えちゃったり、柴犬と秋田犬の違いを外国人に聞かれて答えにつまっちゃったり・ ...

3

爽やかな南国の風味が特徴のパッションフルーツ。 どちらかというと、生育に適した九州や沖縄などの暖かい地域ではよく知られていますが、近年本州でもジワジワと認知度を高めてきています。 南国フルーツに栄養成 ...

4

スーパーなどで販売されているパック詰めの納豆は、納豆菌なども天然のものではなく人工的に遺伝子操作されていたり、大豆も遺伝子組み換えだったり、一緒についてるタレも添加物たっぷりだったり・・・ そういう現 ...

-ペット
-,

Copyright© SaintNature - セントネイチャー , 2019 All Rights Reserved.