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子犬の散歩はワクチン終了後?大自然で育つ犬と都会の違い

更新日:

家に子犬を迎えて、さっそくはじめのワクチンも接種!

子犬の「社会化」の時期でもあるので、そろそろ散歩に連れて行きたいな~♪

・・・と、思っていたら、獣医さんからまさかのストップがかかりました!

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「全てのワクチン接種を終わらせるまでは、外の散歩はしないでください」

えぇ~!それでは子犬の「社会化」の時期を逃してしまうんだけど・・・

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こういうお悩み、実はよく目にします。

獣医さんによっても意見が違ったり、ネットで検索してみても意見がバラバラで、どうしたらいいか迷っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回は、日本とブラジルの大自然で犬の飼育をした視点から、子犬の安全と成長に適した散歩について考察していきたいと思います。

ワクチンが終わらないとダメなの?

ワクチンが終わらないと散歩をさせてはいけないのか、それとも社会化を優先して散歩をさせるのか・・・悩みどころですね。

まず本来自然の犬はどうやって育っているのか、という視点からみていきます。

そもそも昔はワクチンなんて無かった

よくよく考えてみると、そもそも昔は犬のワクチンなんてありませんでした。

ワクチンが無かった時代ってどんなだったんだろう・・・

便利になった現代社会では想像するのも難しくなっています。

実際、私がこちらブラジルの大自然の中に引っ越してくるまでは、いくら考えてみても漠然としていて想像できませんでした。

おそらく、現代の日本の獣医さんたちも、このような大自然の中で育つ犬や動物たちを直接生活しながら見てきた・・・という方は本当に少数なのではないでしょうか。

大抵は学校で習った歴史背景や、理論をもとに判断していると思います。

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私は動物を扱う現場で働いたことはありますが、獣医でもないし動物医学の専門的な勉強をしたわけではありません。

しかし、こちらに来てワクチンが無かった頃のように、大自然の中でワクチンを打たずに育っている犬たちを、直接生活しながら自分の目でみた経験から、

あ~、ワクチンをしないからといって、全てが病気にかかって死んでしまうというわけではないんだな~。

と実感しました。まぁ、大抵は元気に育つんですよね。

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実際に我が家の愛犬も元気に育っています。いや、ワクチンをやらなきゃとは思っているんですけどね、どうにも忙しすぎてなかなか時間が取れていません(泣)

はやく連れて行かなきゃ(汗)

それでも死亡率は高い

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でも!

やはりというか必然的というか、子犬の死亡率はワクチンで守られている環境より高くなっています。

目が見えるようになってその辺を散策しはじめた子犬が、牛や馬、鳥やネズミ・・・他のさまざまな動物の糞を食べてしまったり、動物の死骸を口にしてしまったりして、病気になって弱って死んでしまった・・・

という話を、ここに来てからたった3年程ですがいく例か耳にしました。

あ、誤解がないように言っておきますけど、このブラジルのド田舎の環境でも、ちゃんと獣医もいますし、無料でワクチンを受けれる体制もちゃんとあります。

  • でも犬を飼っている家でも、獣医にかかるお金がなかったり(でも防犯として犬は大事なのです・・・)
  • ワクチンを打たずに元気で育っている犬を見て、大丈夫だと思ってやらなかったり、
  • そういったワクチン体制や必要性すら知らなかった場合

などもあり、知らずに育てていたら悲しい結果に・・・ということもけっこうあるんです。

あと、国土が広すぎて管理しきれていない、という現状もありますね。
ちょっと奥に入ると、ワニとかジャガーとか普通に出ますから^^;


5750593170_f2276759a9_bphoto byYannick TURBE

なので、放置されて自然にまかせている部分もけっこう多いです。

そのような場合、病気にかかってしまって生き延びるのか、亡くなってしまうのかはその個体の生命力と運にもかかっています。

つまり、あんまりこういう言い方はしたくないですが、生命力や運が強いものだけが生き延びてDNAを残していく事ができる、自然淘汰の厳しい仕組みなんですね。

私は本来は命あるものは全て助けたい!と思って暮らしていたのですが、こちら大自然の環境で生活しながら、自然淘汰によって生物の増えすぎが抑えられて、生き残った強い遺伝子のみが繁殖されていく、という自然の厳しい掟を痛く実感するようになりました。

ワクチンはちゃんと受けよう!

そんな命を奪う怖い病気から守るために研究開発されてきたのがワクチンですから、大切なワンコを守るためにも獣医さんに言われた回数はかならず受けましょう。

やはりこちらでもワクチンを受けたのと受けないのとでは死亡率が格段に違います。

じゃあ社会化はどうするの?

ではワクチンをちゃんと受けるなら、それが終わるまで家に閉じこもっていなければいけないのか・・・?

自然の中で育つ子犬たちの成長に視点をおいていきます。

社会化は超重要!

子犬は、自分であちこ歩けるようになってくると、ねぐらの周辺をクンクン匂いをかいで確かめながら少しずつ行動範囲を広げていきます。

そうしながら新たな匂いの発見をし、はじめて出会った虫とたわむれ、危険や安全を学んでいくんですね。

同時に、母犬や兄弟犬との交わりの中で、コミュニケーションの仕方も学んでいきます。


7057000409_2bfb83ba92_kphoto byGary Eyring

ちょうど親や周りとの過ごし方を覚える人間の幼児期のようなものですね。

なので、この幼い子犬期はワンコの一生において、もの凄く重要!

この時期を逃してしまうと、いろいろな意味で偏った性格になってしまったり、しつけにも影響がでてきたりします。人間と同じです。

ワクチンが終わっていない時の社会化は?

よく、ワクチンが終わっていないから、地面に下ろさずに抱っこして外を散歩する・・・という話を見かけますが・・・

まぁ、環境が整わないのであれば仕方ないですが、できれば子犬自信の足で新しい一歩を踏み出して欲しいところです。

本来自然で育つ子犬は誰かに抱っこされて散歩なんかしませので^^;

抱っこされて初めてのお散歩をすると、かなりの確立で子犬が怖がって震えたりする子が多かったりするのですが、それもそのはず。

本来は自分の足と鼻で恐る恐る確かめながら少~しずつ行動範囲を広げていくので、自分の意に反して抱っこされて急に見知らぬ外界へ連れ出されるのは、子犬にとってはかなり怖いはずなんです。

でもワクチンが終わってないんだよ?

そうですね。ご心配になる気持ちはよくわかります。

そこで、こちらの大自然の中で育つ子犬を観察しながら、「こうすればより安全に、社会化も踏まえた散歩ができるのでは!」と思った方法をご紹介します。

  • 最初は家の庭先から

庭先は、子犬が慣れはじめた家の匂いに近い環境なので、本来の「少しずつ慣れていく・・・」というプロセスを踏む上ではベストですね。

庭先には他の動物の死骸や糞なども落ちていることは滅多にないですし、飼い主側も慣れている場所なので子犬の危険などにも気づきやすいです。

  • 庭がなければ犬や人通りの少ないところ

庭がない場合は、どこか人通りや犬が少ないところ、他の動物の糞尿が極めて少なそうな穴場スポットを選んであげるといいです。

人通りや他の犬にも慣れさせたいですが、急にやると怖がってトラウマになることもあるので、まずは「家以外の場所」というものに慣れさせてあげましょう。

  • ワクチンをきちんと打っている犬となら交流OK

社会化の一環としてさまざまな犬とも遊ばせておきたいものです。

でも、ワクチンが効いて免疫がしっかりできるまでは、ワクチンをきちんと打っていて、病気を持っていない健康的なワンコと遊ばせてあげてください。

  • 散歩の際は、糞尿・落ちているゴミ・腐っているものなどに気をつけて!

これは主な感染予防です。

子犬は匂いでも確かめますが、人間の赤ちゃんのように舐めたり口に入れて噛んだりもしながら、初めてのものを確かめます。

完全な大自然の中ならあまり心配ないですが、日本のような都会の環境だと乾電池やポイ捨てタバコ、ガムやビニールなども心配です。

散歩の際は、子犬の口元に何か危険なものがないか常にチェックしましょう。

では長くなってきたのでまとめていきますね。

まとめ

  • ワクチンの必要性

ワクチンなしで自然の中で育つ子犬は大抵は元気に大きくなりますが、死亡率も高いです。なので、怖い病気を予防してくれるワクチンは必ず打っておきたいですね。

  • ワクチンが終わるまでの社会化は?

幼い子犬期の社会化は、犬の一生においてとても重要です!これからの長い愛犬ライフを充実させるためにも、しっかりと社会化はさせたいです。

  1. できれば抱っこではなくて子犬自信の足で慣れさせる
  2. 最初は家の庭先から
  3. 庭がなければ犬や人通りの少ないところ
  4. ワクチンをきちんと打っている犬との交流はOK
  5. 散歩の際は、糞尿・落ちてるゴミ・腐っているものなどに気をつけて!

医療技術なども発展して安全性が高まったり、便利になるのはとてもいいですよね。

でも、その中でいつも意見の違いや方針の違いなどが出てきて、そのサービスを受ける私たちはなにを基準にして判断したらいいのか分からなくなってしまう時があったりします。

そんな時は一度落ち着いてみて、考えを自然の掟に戻してみてもいいのではないでしょうか・・・?

どんなに発達した技術でも、結局はこの地球から生み出され、最後はこの地球に帰っていくものですから・・・


4560661663_cf2e4b2bb2_ophoto byStephen Thomas

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