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パッションフルーツの育て方は?絶対に外せないポイントはこれ!

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昔はあまり馴染みがなかったパッションフルーツですが、近年様々な商品に利用されながら、だいぶ市民権を得てきました。

パッションフルーツは華やかな気分にさせてくれる花や、食べ方無限大の果実、そして夏の暑さ対策にもなるという面で「育てたい!」と思う方も増えています。

ここではそんな方のために、原産地ブラジルで育ててみて感じた、日本で育てる上で絶対に外せないポイントをご紹介していきたいと思います!

パッションフルーツを植える時期

パッションフルーツを種から育てるなり、苗から育てるなりどちらの方法でもいいんですが、植える時期はとっても重要になります!

今フルーツ売り場を見ると、夏でも冬でも関係なくトロピカルなフルーツが販売されていますよね。だからと言って、いつでも植えたら成長すると思ったら大間違い。

特に日本で植える場合は原産地の気候風土と全く違うので、植える時期を間違えると芽が生えてこなかったり、全く成長しないで枯れてしまいます。

寒さがなくなった時期が成長スタートの目安

なので植える時期にはきちんと気を配りましょう。

原産国では寒さが薄らいで、気温がだいたい20度を下回らなくなったあたりから成長が始まっていきます。

自生しているものはもちろん、実が落ちて種が露出しても冬越しできるんですが、日本と原産地の冬は全然気候が違います。なので、種などをそのまま土に埋めて放っておいても春になったら自然に芽吹く原産国とは違い、日本では霜や雪にやられて成長することができません。

原産国でパッションフルーツが成長を始める時期は、乾季が過ぎて雨が増えてきたくらい。でも真夏の、常に30度以上とか40度になるような猛烈に暑い時期ではありません。
最低気温は20度以下にはならないけど、35度以上になることはまだ少ないくらいの頃に成長をスタートさせます。

日本の季節に置き換えるなら、4月や5月くらいの春。でも最近は季節も色々ずれていたりするので、4月でも最低気温が20度を下回る日があるなら、もう少し暖かくなるのを待ちましょう。

土の環境

日本の土と、パッションフルーツ原産国の土にも違いがあります。

栄養豊富を目指せ!

パッションフルーツが自生するところの土は、日本と比べるとものすごく栄養豊富です。
なぜならパッションフルーツ以外にも、トロピカルフルーツが食べきれないほどたくさんできるからです。そして動物もたくさんいます。

こういった説明だけでは分かりにくいですね。もう少し分かりやすく噛み砕いてみましょう。

パッションフルーツが自生するところは、バナナやマンゴー、パパイヤ、アボカド、ココナッツ、スイカ、それ以外にも日本で見たこともないようなトロピカルフルーツがたくさんなります。

食べきれないほどたわわに実り、マンゴーなんかは豊富に実り過ぎて枝が折れることもあるほど。

で、大抵は食べきれなかったり、鳥が中途半端につついたものは食べれないのでそのまま実が落ちて腐っていきます。

庭先に木があるお宅は、落実したものをきちんとかたづけたりもしますが、畑みたいに大きな家などはそこまで管理しきれません。また、いちいち片付けなくても自然に腐って土の栄養になっていくので、放っておくことも多いのです。

そして、鶏や牛や馬、ヤギや豚などの家畜も多く、小屋に入らないで放し飼いがとても多いですね。

なので道端に糞尿が落ちていたりして、日本から来たばかりの頃は「ゲッ」と思わされます(笑)

実はそういった動物たちが、落ちたフルーツを踏み潰して土と混ぜたり、掘り返して耕したりしています。

森の中に行けば家畜は少なくなりますが、ダチョウやヒョウなど様々な野生動物がいますし、土を掘り起こすモグラやネズミ、栄養豊富過ぎて巨大化したミミズや自然のバランスをとる虫や鳥もたくさんいるので、パッションフルーツがよく実るところは調和がよくとれて栄養豊富なのです。

そういった環境を考えてみると、日本で育てる際には土に栄養を補給してあげることがとても大切。栄養不足だと、パッションフルーツは上手く成長しません。

市販の肥料でもいいですし、台所からでる調理のカスをミキサーなどで砕いて土に混ぜてあげてもいいです(そのまま置くのはあまりよろしくありません。自然界では動物や虫たちが土を耕してくれていますから)

栄養過多すぎて腐る程あげるのは考えものですが、様子を見ながら定期的に栄養を与えてあげてください

水はけよく、でもすぐに乾く土はNG

そして土の質ですが、水はけがいい土がベストです。

と言っても、石みたいな水はけだけを重視した土はNGです。先ほど栄養豊富な土という話をしましたが、原産地ブラジルは主に赤土。それに栄養が豊富に入るので、雨の後は結構ネチョネチョしています。

つまりある程度は土に保水力があるということ。でも、強い太陽に晒されてしばらくすると乾いてきますし、土に吸収された雨が地下水に吸収されていくので水はけはよく、ずっと湿っているわけでもありません。

しかし、土が乾き始めたと思ったらすぐにまた雨が降るので、雨が降る→そのうち乾く→雨が降る→そのうち乾くを繰り返しています。

こういった状況をみると、土の保水力はある程度必要。でも、水はけはよくないと腐ってしまうので、そのバランスを考えた土作りをしてあげるのがいいですね。

水のあげ方

次に水のあげ方。原産国では季節になれば放っておいてもパッションフルーツが成長しますが、そのキーポイントになっているのが雨の降り方です。

原産国の雨の降り方

原産国の雨の振り方はやはり島国日本とは少し違います。原産国では乾季が終わり始めると雨季に移り変わっていきます。とはいえ、突然雨季になるわけではなく少しずつ雨が降る間隔が狭まって回数が徐々に増えていきます。

雨季と言っても日本の梅雨のようにシトシトといつまでも長雨が降るのとは違い、雷を伴う激しい雨がザーッと降ってやみます。その後しばらく晴れが続いて気温が上がってきたかなと思うと、涼しい風と共にゴロゴロと雷雲がやってきてまたザーッと降って、過ごしやすい温度まで気温が下がります。

でその回数が、気温が上がると共にだんだん増えていきます。夏真っ盛りになって太陽が強くなり、地面の温度が上がってくることで、雨で温度を下げようと大地が調節をしようとしているようですね。

日本で栽培するなら

この雨の降り方を日本でのパッションフルーツの栽培に当てはめてみると、パッションフルーツを植える4月〜5月くらいの時はあまり気温も高すぎない季節ですから、表面の土の乾きを感じたら水をあげるという感じで問題ないでしょう。

温度が高くなってくるごとに表面の土が乾くタイミングも早くなってくるでしょうから、それに合わせて水やりをしてあげてください。

夏場は暑くて水分が蒸発しがちなので毎日水やりをしていても数時間で乾いてしまうこともあります。できれば1日に何度か表面の土を触ってみて、乾き方が早いようなら同日であってもまた水やりをしてあげるといいですね。

で、水やりをするときの量なんですが、原産国で雨が降る時は本当にザーーーっとすごい量が降ったりします。なのでパッションフルーツを育てる際も、軽いた土の表面だけを濡らすだけでなく、それこそ雨水が地下水にまで降りていくように、たっぷりとあげてください。

風通しと日当たり

パッションフルーツを育てるには風通しと日当たりも大切なポイントです。原産国でも湿気がたまりがちの場所はあまり好まないようです。

風通しが悪いとNG

雨季があるとはいえ、日本の梅雨のようにジメジメと湿気がまとわりつくような気候とは少し違います。雨が降ると確かに湿度は上がりますが、日本の梅雨ほどではなく、しかもしばらくすると強い日差しで乾いてくるので次に雨が降るまで乾燥したりします。その違いはやはり、原産国が大陸で、日本は海に囲まれた島国というところにあるのでしょう。

そしてパッションフルーツは原産国でも風通しが良い場所を好んで成長するところをみると、日本の梅雨の時期は、停滞するような高すぎる湿度に気をつけたほうがいいかもしれません。

パッションフルーツがある場所が空気がこもってジメッとしすぎてしまわないように気をつけましょう。

太陽大好き

また、パッションフルーツは日当たりが良いところを好みます。原産国の日差しの強さは日本とは比べ物にならないほど。靴でも鞄でもなんにも対策をとっていないと、素材によっては強すぎる太陽光のせいですぐに溶けたり、剥がれてボロボロになったりします。それほど強いんですよ。もう何度靴や鞄を台無しにしたか!!!

でもこちら原産の植物達はそんな強さもお構い無しに日差しが大好きで、太陽がよく当たるとよく育ちますそんなに強い日差しに耐えるだけのたくましさと、耐えていけるだけの抗酸化成分をたくさん持ち合わせているんですよね。

温度

パッションフルーツを植える時期は暖かくなってからということをご説明しましたが、成長過程でも温度は結構大事です。そりゃぁ原産国でも春から夏の真っ盛りに、突然強い低気圧がやってきて気温がグッと下がって寒くなる日もあります。

でもずっとそれが続くわけではなく、長くても1週間もすれば大抵元の暑さに戻っていきます。

ちなみに余談ですが、嫌気がさすほどの暑さから低気圧がやってきて天気が変わるときは、ほとんど必ず物凄い強風が吹きます。その強風が冷んやりした冷蔵庫のような空気と共に雨雲を運んでくるんですが、高気圧と低気圧の移り変わりが体感として分かって、結構面白いものです(笑)

汗ばむくらいがよく育つ

確かに気温が下がる時もありますが、20度を下回ることはほとんどありません。こちらの春から夏の温度基準は、30度くらいだと「今日はちょっと気温低いのかな?過ごしやすいね」。

30度を下回ると(20度以上)「あれ!?今日寒いよね。上着羽織らないと」という感じ。
なのでそれ以上気温が下がるようなら「異常気象?」という思いになります。

さらに、パッションフルーツが好む日当たりの良いところは、原産国基準で気温が低い日でも、日差しが強ければ結構暑くなります。35度以上になる暑い日なんかは40度超えることもあるほどです。

なので、やはりパッションフルーツをよく育てるためには人が過ごしやすい気温より暑めの汗ばむくらいの温度が良いでしょう。

エアコン注意

そこで注意したいのが屋内で鉢植えで育てる際のエアコンです。

栽培環境によっては屋内に入れるケースもあるかと思うのですが、暑くなってくる時期はどうしてもエアコンを使うことがあると思います。原産地でも昼夜の温度差が激しかったり、突然の雨で急に気温が下がったりと変化があるので、ある程度の温度差は耐えられるはずですが、エアコンで涼しい部屋にずっと入っているのはオススメしません。

10度くらいの急な温度変化が原産国でもあるとはいえども、基本的には日当たりがいいところで育ちますし、パッションフルーツが成長する時期は比率として涼しい日はあまりありません。汗ばむ日の方が多いです

にもかかわらずエアコンの効いた部屋にいる比率が多く、置き場所を間違えてエアコンの風が直接当たったりしているとうまく成長できなくなってしまます。

からみつくものが必要

そして、パッションフルーツは蔓を伸ばして成長していくので、蔓が絡みつくものは必須です。

原産国で自生する環境

原産国でもパッションフルーツは日当たりと風通しを求めて、周辺の木や壁などに巻きついて成長していきます。地面を這って蔓を伸ばすこともありますが、やはり巻きつくための木などを探しているのでしょう。

実際に地面に伸びた蔓は地面を覆ってしまって湿気がこもりますし、そこでカビなどが発生してせっかく生った果実を腐らせる原因にもなります

ネットでも棒でも良いので、パッションフルーツが上に伸びていけるような環境を整えてあげましょう。

まとめ

花も素敵で果実も美味しいパッションフルーツを家で栽培できたらステキです。

でも、パッションフルーツが自生している国と日本とでは気候風土がほとんど違うので、「果実をたくさん実らせたいのになかなか上手くいかない」と悩んでいる方は多いです。

原産国ではたわわに実っている姿をよく見かけるので、日本で育てる際には気候風土の違いをよく知って、なるべく原産国に近い環境を整えてあげることが大事です。

ご紹介したポイントを理解して、ぜひ豊作を目指してください!

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